趣 味
朝起きてから夜寝るまで、一年365日仕事のことばかり考えている人がいる。何年ぶりかで
逢った学生時代の同期会の席でも話すことと言えば仕事の話。あなたの趣味はと聴くと、決ま
って「仕事が趣味だから特に趣味といわれるものはない」という答えが返ってくる。こんな人、
あなたの周りにいませんか。
わたしは、このような人の生き方を批判するつもりはありません。
心よりご苦労様です、と言いたい。
趣味を持つということは、心の幅を広げることに繋がると思います。趣味を通じて知り合った
仲間とは名刺のやりとりがありません。つまり、自分の社会的な地位などを相手に分かっても
らう必要がない世界だからです。このような世界では、肩の力が抜けて、心からほっとする時
間というか、本来の自分を取り戻せる時間を過ごすことができるはずです。
人が美しい花を見たり、妙なる音楽の調べを聞いたりして、心の安らぎを感じるとき、α波と
呼ばれる振幅が大きく周波数が少ない脳波が出ています。このα波が出ているときは、右脳が
主に働いているときで、心拍数は低く、血流は緩やかです。
これに対して、仕事をしているときはβ波と呼ばれる振幅が小さく周波数が多い脳波が出てい
ます。このβ波が出ているときは、左脳が主に働いているときで、心拍数は高く、血流は速い
のが特徴です。
わたしがどうしてここでα波とβ波という脳波を持ち出したかというと、もうお分かりかと思
いますが、健康のためにはα波が出ていることが大切なことであり、β波は余り必要ないもの
だからです。
つまり、趣味のための時間を持つということにより、右脳の働きを活発にさせ、α波が出やす
い状況を作れば、緊張で縮んだ血管もふくらみ血流も緩やかになるため、血圧が高めでお悩み
の方でも安心というわけです。
趣味をもつことは健康と密接な関係がある。お分かりいただけたでしょうか。(完)