食 事
我々の身体を構成しているすべての細胞は、次から次へと生まれ変わっている。一つの細胞の 寿命は長くても数日である。そして、口から取り込んだ食物が体内でいくつかの過程を経て、 新しい細胞へとその姿を変えていくのです。このようなことが普段私たちの体の中で行われて いるのだと認識すれば、食事をおろそかにすることはできないということがお分かりいただけ たことと思う。
それでは何を食べたら健康に良くて、何を食べたら悪いのかということになるが、それがそう 簡単ではない。つまり、健康に良い食べ物とか健康に悪い食べ物というものはそもそも最初か ら存在しないからです。
ここでは「何を」ではなく「どのように」というように理解していただきたい。身体にとって 良い食物でも、食べ方によっては悪くなるというわけです。

「良い食べ方」の第一は、偏食をしないことです。誰しも食べ物に関しては少なからず好みが あってしかるべきだろうと思う。だが、好きなものばかりを毎日食べて、嫌いなものは食べな いというような偏食は、身体の偏りに繋がる原因になり、これがひいては健康を害する元とな るのです。常日頃から偏食をしないように心掛けましょう。

第二は、食物がもっている「陰陽」の特性を活用して、身体のバランスに保つようにすること です。何やら難しい話になってきたなと感じられる方に、食物の「陰陽」を説明します。
食物の「陰陽」とは、その食物が身体に入ってきたときに身体を暖める作用をするものを「陽」 といい、逆に冷やす作用をするものを「陰」という。この性質を利用すれば、夏は身体を冷や すものを食べ、冬は身体を暖めるものを食べるといったようにすることにより、身体のバラン スが保たれるのです。
女性に冷え性の人が多いのは、女性が甘いものを好んで食べることと関係があると思います。 また、身体が陰性に傾くと細胞間の結合が緩み、風邪を引きやすくなると言われています。
陽性の食物には、魚介類、肉類、卵、牛蒡、人参、自然薯、みそ、醤油などがあり、一般的に はナトリウムが多く含まれている食品です。
一方、陰性の食物には、なす、トマト、生の椎茸、じゃがいも、バナナ、イチジク、パイナッ プル、メロン、ぶどう、香辛料、大豆と大豆製品、白砂糖、はちみつ、ウィスキー、ブランデ ー、コーヒーなどがあり、一般的にはカリウムが多く含まれている食品です。ただし、陰性食 品も加熱処理をすることにより陽性食品へと変化しますので、調理方法を考えてみてください。
これに対して、陰性でも陽性でもないその中間的な食品があり、これは四季を問わず利用する ことができるものです。これには、穀類、ねぎ、玉葱、かぼちゃ、大根、白菜、キュウリ、小 松菜、にんにく、海草類、ごま、小豆、番茶、紅茶などがあります。

第三は、玄米を見直そうということです。玄米は陽性でも陰性でもありません。玄米は中性な のです。ということは、玄米は季節に関係なく食べて良い食物といえます。ちなみに玄米を精 白した白米は陰性よりの食品です。ですから白米ばかり普段食べている場合は、おかずに陽性 食品を考えなくてはバランスが取れませんが、玄米を食べる場合は、その必要がありません。
さらに大切なことは、玄米を食べることにより体内の悪性物質を身体の外へと排泄してくれる 強い力があるということです。少し大げさに言えば、例えばガン細胞を治癒してくれるなどは 玄米のもつ強力な排泄作用といえます。
また、玄米は体のバランスが崩れたときなどに有用で、崩れたバランスを整えてくれます。

最後に、食品添加物のことを少しお話ししてこの項目の終わりとします。
戦後まもなくの頃、大手企業が作った魚肉ソーセージが直射日光の当たる店先に陳列されてい たのを思い出す。その当時は何の疑問も持たなかったが、今思えば恐ろしくなる。
本来冷凍保存しなければならないものを、直射日光が当たる場所に何日も置いて、変質しない こと自体不思議に感じないのは、ただ無知なだけである。これを知っていたのは、このような 食品を作った大企業のトップ経営者と技術者だけである。彼らはこのような食品の毒性をよく 知っていたから買わなかったろうし、もちろん食べることなどするわけがない。いつも貧乏く じを引くのは無知蒙昧な一般市民なのです。
そのようなわけで、われわれも少しは食品添加物について知識を深め、自己防衛に役立てたい と思う。
ひとくちに食品添加物と言ってもその数はたくさんあり、そのすべてをここで説明することは 不可能なので、ここではその代表的なもの、特に毒性が強く、発ガン性があるなどの添加物を 説明して終わりたいと思う。

[着色料]
食品をきれいに見せることは消費者に購買意欲を起こさせる意味で大切なことではあるが、か といってそのために身体に害がある色素を混入しても良いわけはない。
赤色2号、同3号、40号、102号、104号、105号、106号、黄色4号、同5号、 青色1号、同2号などいずれもが発ガン性が確認されており、欧米では使用禁止となっている が日本では大企業を保護する立場からまだ禁止にはなっていない。
[保存料]
町の小さなパン屋さんが毎日作るパンを買ってきて、食べきれなかったパンを常温保存すると 3〜4日でみごとにカビが生えてきます。これが自然の姿なのです。
ところが、ある大手のパン製造会社が作るパンにはカビが生えないから、おいしさが持続する というふれこみだが、この会社の社長以下経営者は決して自社製品のパンを口にすることはな い。なぜなら、このパンに含まれている毒性がどの程度のものかをよく知っているからだと思 う。
ソルビン酸、ソルビン酸K、ソルビトール、ソルビット、安息香酸、安息香酸Naなど。いずれ も発ガン性があるかまたは疑いがあるものです。
[発色剤]
主に食肉用に使われています。食肉の中に含まれるヘモグロビンなどの血液色素が時間ととも に褐色色素に変色して、見た目が悪く美味しく見えないために使用されています。
亜硝酸Na、硝酸K、硝酸Naなど、他の物質と結合して、発ガン物質である「ニトロソ化合物」 を作る。このニトロソ化合物は発ガン物質の中で最も怖いものです。注意しましょう。
[酸化防止剤]
様々な酸化防止剤がありますが、食品を長期保存するための添加物であることにおいて、一種 の保存料みたいなものです。
[その他の食品添加物]
アイスクリーム、ガム、ゼリー製品、錬り製品やラーメンなどに含まれている、増粘剤、安定 剤、ゲル化剤、糊料など、そのいずれもが食品をより美味しく見せかけるために混入するもの です。
やはり健康は「人任せ」ではいけません。自分の身体は自分でガードしましょう。(完)